今回は、七宝焼きの基本的な技法の一つである「銀箔法」をご紹介します。素材にベースになる釉薬を盛り銀箔をちりばめて焼成して、透明の上釉薬を盛り焼成します。銀箔の光沢が乱反射して効果的な発色が得られます。銀箔の配置や数、釉薬の配色など、色々試してみて下さい。
「※」は、注意点です。
今回使用する釉薬は、
ベース:A102 「黒」
上釉薬 :S302 「銀スケ」
:BX143「青緑淡」
ベースになる釉薬を盛り付けていきます。中央に釉薬を盛、外側へ伸ばしていき、中央が足りなくなったら釉薬を足します。
筆で、CMCを軽く塗ります。(盛り付けた釉薬がこぼれないように注意して下さい。)
少し湿らせたホセを銀箔に軽く触れると、銀箔はホセに張り付きます。その状態で、少し湿り気の有る釉薬に付けると、銀箔は釉薬の上に移動します。
釉薬の水分が足りなくなると、上手く移動しなくなるので、乾いたら水分を足します。また多すぎる場合は、ティッシュ等で水分を吸い取ります。
仕上がりをイメージしながら、銀箔を盛り付けていきます。
釉薬や銀箔が崩れないように気を付けながら、絵付け台から金網に移します。
〜G
電気炉の上などに置いて、充分乾燥させたから、焼成します。電気炉温度は約800〜840℃約1〜2分で焼き上がります
※炉内温度が高温になっています。火傷をしないように、充分に気を付けましょう。
焼き上がったら電気炉から出し、銀箔が浮き上がってこないように高温の内にピンセットの先を使って、素早く押さえつけます。
本焼き用の釉薬を盛り付けていきます。銀箔の輝きを損ねないように、出来るだけ薄く均等に盛り付けます。
違う色を盛り付けるときは、ホセ先に付いた前の釉薬を充分に洗い流してから盛り付けていきます。
充分乾燥させてから、焼成します。
電気炉温度は約800〜840℃ 素材を入れると温度が下がりますので少し高めの 温度設定にしておきます。